The Business Support Report 平成30年12月1日号
いよいよ年の瀬が迫ってきました。昨年の事務所開設20周年を一つの節目として事務所体制を大きく変更し、株式会社の代表取締役の交替と社労士法人の本格稼働にスタートを切りました。この1年はその試金石となるスタートの年であったと思います。
事務所の事業承継については、各会計事務所で色々な取り組みが行われていますが、弊社では比較的スムースな移行が行われた1年ではなかったかと自画自賛しています。
しかしながら、会計事務所の未来はバラ色ではありません。AI革命の中で、将来無くなる職業の一つに挙げられその真価が益々問われるようになっています。例えば「記帳代行」
がその仕事だと認識している会計事務所は、確かにその「記帳代行」の業務は残りますが、報酬単価の低減に晒される宿命にあります。しかしながら情報がインターネットで溢れるようになった時代は、逆に言えば何を信じたら良いのかわからなくなった時代でもあります。情報を適切に処理し、お客様に正確な情報をアドバイス出来る会計事務所はその適正な報酬を得られる事になります。そのためには、担雪埋井の実践を通してお客様の信頼を勝ち取ることが何よりも大切です。
担雪埋井ですが、江戸時代中期の臨済宗中興の祖と言われている白隠禅師の言葉だと言われています。(1686年生1769年没)
TKC飯塚毅名誉会長は次のように述べられています。
雪を担いで井戸を埋める。瞬時に雪は解けてしまう。決して井戸は埋まらない。全く無駄なことだ。無駄なことなんだがやらないわけにはいかない。
なぜか、おのれの本具する誓願だから。おのれの生き甲斐であり、それがおのれのあるべき生活なのだから。
職員の錬成とか、関与先の指導を実践するとき、まさに担雪埋井の感を深くすることが多い。相手側から、恐れ入りましたと敬服される段階までいきたいものである。これをやれないような人物は、禅の世界では大したものじゃないとされる。会計人も同じですよ。
(飯塚毅著作集「会計人の原点」より)
大田事務所は、担雪埋井の実践を通して、お客様にとっての必要不可欠の存在になるようにこれからも努力を惜しまない決意です。来年は猪年です。私も6度目の年男となります。これからも宜しくお願いいたします。
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